リフォームは、工事する箇所が多ければ多いほど費用が増えていきます。そのため、予算内でムダのない工事を行うために、どの部分を優先的にリフォームすべきなのか考える必要があるのです。
しかし、自分で優先順位を決められないと悩む方もいるのではないでしょうか。それならまずは、リフォームの優先順位を表にまとめてみてください。例えば、以下に示す表のように「リフォームしたい間取り」「家族全員の項目」「優先順位」を用意するのがおすすめです。
上表を準備したら、家族それぞれの意見を書き込んでいきます。あとは不満や要望の多い項目を優先順位付けして、番号を振っていくだけです。
表をまとめておけば、リフォーム会社と打ち合わせする際の材料として役立ちます。また、予算内に収まる間取りを優先順位の高いものからリフォームできるのがポイントです。
表を作っても、なかなか優先順位を決められないとお悩みではないでしょうか。それなら、リフォームの優先順位を考える目安を知っておくと便利です。リフォームの優先順位は以下の2つから簡単に検討できます。
生活の中で家族の不満が集まりやすいのは、お家の共有部です。例えば、家族全員が利用する以下の間取りは、優先順位を高く見積もるのが良いでしょう。
人が大勢利用する場所は、その分だけ劣化スピードも早くなります。「古くて使いづらいな」「ガタがきているな」と気づいた数年後には、さらに状況が悪化するかもしれません。
もしリフォームしたい間取りの中に上記の項目が入っているのなら、優先順位を高くしてみてはいかがでしょうか。
このまま放置していると、維持費が高くなってしまいそうな場所は、なるべく早めにリフォームしておくのがおすすめです。例えば、次のような理由で維持費に不安を感じていないでしょうか。
対象となる設備の維持にお金がかかる場合や、建材の劣化によってほかの部分にもダメージがありそうな場合には、どうしても長期的な維持費用がかかります。リフォームしたほうがコストパフォーマンスに優れるケースもあるので、今後どれくらいの維持費・負担がかかりそうなのか見積もってみて、リフォーム費用と比較してみてはいかがでしょうか。
リフォーム箇所の順番を考えるのが面倒だと感じる人もいるでしょう。しかし、順番を考えることには次のメリットがあります。
リフォームの優先順位を決めておけば「工事期間」「支払期間」など、将来的なダンドリのイメージを固めやすくなるのがメリットです。
中には予算を決めず、気になる場所を片っ端からリフォームしたい人もいるでしょう。しかし、どれくらいの費用がかかるか分からないほか、打ち合わせにかかる期間や工事期間、仮住まいを契約する期間の見通しを立てづらくなります。
場合によっては、支払い計画のダンドリが崩れてしまったり、仮住まいを借りる期間が不足してしまい余計な費用がかかったりするケースもあるでしょう。安全かつ計画的なダンドリを立てるためにも、優先順位を決めてイメージを固めておくのがおすすめです。
中には「ついでだから」「なんとなくやっておこう」という気持ちで、家族から不満や要望のない場所までリフォームする人もいます。もちろん、予算に余裕がある人であれば問題ありません。しかし、予算に上限がありながらも必要以上のリフォームを行う人がいます。
必要以上の出費は、生活費を蝕んでしまいます。家族との生活費よりもリフォーム費用の支払額のほうが上回ってしまうかもしれません。
家族が快適に暮らすために実施するリフォームが、家族の首を締める原因になることも多々あります。安全かつ快適な生活を目的としたリフォームを行うためにも、優先順位を決めて必要なリフォーム・不要なリフォームを判断しておきましょう。
出典:PRTIME「【リフォーム・リノベーションしたい場所ランキング】男女500人アンケート調査」
リフォームの優先順位を決めるために、ほかの人の意見を参考にしたいと考えていないでしょうか。そこで、本項では株式会社AlbaLinkが実施した「リフォーム・リノベーションしたい場所に関する意識調査」の結果をもとに、お家リフォームの優先順位TOP5を紹介します。
なぜその間取りをリフォームしたいと思ったのか、具体的な理由も解説しているので、リフォーム箇所選びの参考にしてみてください。
リフォームしたいと思われやすい箇所の1位は、水回りのひとつ「浴室」です。例えば、次のような意見が出ています。
【浴室をリフォームしたい理由】
最近では高性能な機能をワンタップで操作できる浴室設備が増えています。冬の時期に使いやすい床暖房システムはもちろん、浴室乾燥機能でカビを生えにくくできるのが魅力です。
使いやすさを求める声が多いことはもちろん、掃除や節水に対する意見もあるので、家族から要望を受けたのなら、ぜひ浴室リフォームを検討してみてください。
料理に欠かせない「キッチン」は、リフォームしたい場所の2位に挙がっています。例えば、次のような意見が出ているようです。
【キッチンをリフォームしたい理由】
古いキッチン設備の「冷水しか出ない」「収納の少なさ」「ガスコンロのみの設備」に不満を感じる人が大勢います。快適な家事環境をつくるためにも、キッチンリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。
毎日利用する「トイレ」が、リフォームしたい箇所の第3位に挙がりました。どうやら水回りはリフォームの上位にくる傾向があるようです。またトイレリフォームには次のような意見が寄せられています。
【トイレをリフォームしたい理由】
主に「古い設備状況」「高齢者への対応」としてトイレのリフォームを考える人も多いようです。特に高齢化社会の現代では、バリアフリー化のニーズが高まっています。
家族が集まる「リビング」にもリフォーム要望が集まるようです。例えば、次のような意見があります。
【リビングをリフォームしたい理由】
最近では和室よりも洋室として利用するニーズが高まっています。また、家族が増えるたびに狭さを感じやすくなるため、リビングの増築を考える人も多いようです。
朝支度で利用する「洗面所」も生活の不満が溜まりやすい場所です。例えば、次のような意見でリフォームが検討されています。
【洗面所をリフォームしたい理由】
全員が利用する洗面所は、特に渋滞が起こりやすい場所です。「収納の少なさ」「狭さ」「掃除しにくさ」といった部分に不満を感じています。
リフォームの優先順位を考える際によくある質問を整理しました。興味のある項目をチェックして、自身の悩みや不安を解消しましょう。
例えば、床や壁紙なら10年前後、玄関や窓といった開口部、外壁や屋根は20〜30年程度で劣化します。
また、設置する設備にも「耐用年数」というものが設定されているのが特徴です。耐用年数を超えた箇所、不具合を感じるようになった箇所を見つけたら、そのタイミングでリフォームを検討するのが良いでしょう。
住宅の寿命は短くて50年、しっかりと維持管理を行えば100年以上もつといわれています。よって、リフォームによって住宅のグレードを高めていけば、100年近く住める家づくりが可能です。
複数の場所をリフォームしたいけれど予算に限界があるとお悩みなら、まずはリフォームの優先順位を決めましょう。また優先順位を決める際には、家族から不満の集まりやすい場所や維持管理コストがかかりやすい場所を優先するのがおすすめです。
しかし、検討してみたものの優先順位を決められないとお悩みの方もいるでしょう。それなら、リフォームのプロに相談してみるのはいかがでしょうか。
水元工務店では、リフォーム優先順位を決める相談対応、見積もり作成を無料で提供しています。気になること、不安なことがあるのなら、ぜひ水元工務店にお問い合わせしてください。
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